夫婦仲の悩みについて

「夫婦」という不可思議な人間関係。楽しいことばかりでなく、いろいろありますね。諦めずに、生涯かけて、その人間関係の奥行きを追究するのはどうでしょうか。この記事では「夫婦について」綴っています。

まったくの赤の他人が

夫婦という人間関係は赤の他人から始まります。年月をともにしながら、同じ場所で同じものを食べて、同じ苦労を背負いながら、最終的には「似たもの」となっていきます。双子のような老夫婦を見てそれを実感することは何度もありました。
異なる家庭的な背景をもった男女が、「結婚」を契機に家族になっていく。その過程で血族としての子女が生まれ、切っても切れない家族関係が生まれます。夫婦という人間関係は、熱々の男女関係から、やがて、居るとうっとうしく感じることもあるが居ないとちょっと寂しいという間柄に変質。年月を重ねて「馴染んでいく」という人間関係です。

夫婦仲の苦しさはどこから

「相手がどうしてくれたら苦しみから解放されるでしょうか？」「相手にどうしてあげたら苦しみから解放されるでしょうか？」
この２つの問いを自分に投げかけてみてください。自分が相手に理解を求めているように、相手も自分に対して理解を求めています。知らないことからすれ違いや誤解が生じているものです。

相手や環境を変えることができるか

人生は自分の思いどおりにいくことばかりでないことは言うまでもありません。
悩みの多くは自分ではコントロールできないことに意識を傾けていることが多いのです。
前向きな人というのは、自分がコントロールできることにフォーカスして問題解決を図ろうと意識を傾けているのです。
相手や環境を変えようとしていませんか？その思いを今すぐ捨てて、100％コントロールできる「自分」と「今から」に変化をつけてみてはいかがですか。

過去の積み重ねからの偏見

私たちは目標から未来を見つめるよりも、過去から未来を決めてしまっているものです。過去にこのようなことがあったから、未来もそうなるのではないか...というように。ビッグデータを背景にしたAI（人工知能）による未来予測とは異なって、人間は過去の経験に縛られずに未来を創造する素晴らしい性質を備えているものです。
過去の経験や情報をネガティブな偏見にしてしまうのではなく、よき未来の資料とするために研究する意味は十分にあります。

夫婦関係を見直してみる

統計によれば、5年前から家族親族間の殺人事件が殺人事件全体の5割を越えるようになりました。
世の中の様々な問題は家庭や血族を起点に発生しているのです。しかし、家庭が問題だと言われても実はそれは的を得ていません。原因は実は「夫婦関係」にあると言えるのです。
そもそも夫婦は赤の他人が結婚によって結びつき、新しい親子関係や血筋を創造する極めて特殊な人間の結びつきなのです。
ですから、結婚について理解することや学び直すことはあまりにも重要なことなのです。
男と女という性差、生まれ育った家系的背景、性格の違い等を越えて、どうやって「美しい夫婦関係」を築くかというのは人生の最も重要なテーマだと言えるのです。
今の生活を工夫して、「二人だけの時間」をつくるところから始めてみましょう。

自分を見つめ直してみる

鏡を見ないと自分の顔が見えないように、自分のことが意外と自分でわかっていないものです。
自分が本心で願っていることに、静かに目を向け、耳を傾けてみることで見えてくる価値が間違いなくあるのです。
そして、本心で語り合う相手と向き合う時間と空間が誰しも必要なのです。
あなたが一生付き合っていくのは家族の前にあなた自身なのです。もう一度自分を愛するための時間をとってみてください。

本当の親の視点

私たちは皆、親（父母）から生まれてきたのは紛れもない事実です。一度、自分を生み育ててくれた親の視点から自分を見つめてみることをおすすめします。自らを顧みずに想いを寄せて尽くす中で築かれる深い絆は、すべてに優る信頼基盤ではないでしょうか。混濁した現世にあって、欠けているのが“本当の親の視点” “本当の親の心”なのです。一度心静かに親の心を求めてみてください。

自分ができる努力項目

「今」は過去ではなく未来に属します。今と未来を決めるのは今のあなたであり、あなたの決心です。
自分が何を変えることで、自分に関わる目の前の人がどう変わり、環境がどう善化されていくのかを確認してみましょう。
さあ、まずは今できる最高の、あなたらしい「笑顔」を準備してください！そして『ありがとう』とまず自分に言ってあげましょう！